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玉座の聖母子と4人の聖人(オニサンティ祭壇画)
Madonna in trono con il Bambino e i quattro santi 1518年
172×141cm | Oil on panel | ウフィツィ美術館(フィレンツェ) |
ロッソ・フィオレンティーノ、フィレンツェ時代初期の代表的な作品のひとつ『玉座の聖母子と4人の聖人』。1518年1月30日にフィレンツェのオニサンティ聖堂内祭壇画として依頼されたことからオニサンティ祭壇画とも呼ばれる本作は、玉座の聖母子と2天使を中心に、成人の姿で描かれる聖ヨハネとキリスト教四大神父のひとり聖ヒエロニムスを画面左に、キリスト教修道主義の創始者である聖アントニウスと疫病に対する守護聖人の聖セバスティアヌスを画面右に配する≪聖会話≫が主題となっており、幼子キリストの表現はマニエリスムらしく極端に上下に短い短縮法が用いられている。
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