2009/12/03掲載
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ブルートゥス邸に息子たちの遺骸を運ぶ刑吏たち(Licteurs rapportent a Brutus les corps de ses fils) 1789年 323×422cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)
遺体となって帰ってくるルキウスの息子。本作は密かに王政復活を企んでいたルキウスの息子たちに対して自らが処刑宣告をおこない、その息子たちの遺骸がルキウスの屋敷に運ばれてくる場面を描いた作品で、ルキウスの厳格で冷酷な一面が良く表れている。
【遺体となったルキウスの息子】
嘆き悲しむ母など女性たち。本作の息子らの遺骸を乗せた担架や母らの背後にあるカーテン、そして石柱などで強調された画面へ安定感をもたらす水平性と垂直性、理知的な構図、静動の明確な対比などは新古典主義様式の典型的な特徴である。
【嘆き悲しむ母など女性たち】
厳しい表情を浮かべるルキウスの姿。「阿呆」を意味するブルートゥスの名からも理解できるよう、周囲の者からは極めて軽視されていた存在であったルキウスであるが、その本質は「極めて冷酷で厳しく、かつ教養高い」と伝えられている。
【厳しい表情を浮かべるルキウス】 |