2011/03/30掲載
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聖ペテロの天国の鍵の授与1820年頃-1841年頃(Jésus remet à saint Pierre les clefs du paradis) 280×217cm | 油彩・画布 | アングル美術館(モントーバン) 関連:ラファエロ作 聖ペテロの天国の鍵の授与』 天上を示しつつ天国の鍵を与える主イエス。画家のローマ第一次滞在時に同地のトリニタ・ディ・モンティ教会からの依頼により制作が開始され、20余年の経過の後、完成をみた作品である本作は、主イエスがキリスト十二使徒第1の弟子≪聖ペテロ≫へ天国の鍵を授与する場面≪聖ペテロの天国の鍵の授与≫を描いた作品である。
【天国の鍵を与える主イエス】
信仰と畏怖の表情を浮かべる聖ペテロ。本作では、画面左側へ天上を示しながら天の鍵を聖ペテロへ与える主イエスが光輪と共に神々しく描きこまれ、その足元には跪いた聖ペテロが信仰深く、かつ神の威光に畏怖するような眼差しで主イエスを見つめている。
【信仰と畏怖の表情を浮かべる聖ペテロ】
様々な表情の十二使徒たち。主イエスの厳格な正面性や物音ひとつ感じさせない静謐な場面描写、そして独特の静けさと呼応する、まるで時間が止まっているかのような非運動性には典型的な新古典主義の様式が示されている。
【様々な表情の十二使徒たち】 |