Description of a work (作品の解説)
2005/08/15掲載
Work figure (作品図)
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影の聖母(聖母子と8聖人)

 (Madonna delle ombre)
1437-1450年
195×273cm | フレスコ | サン・マルコ美術館(フィレンツェ)

フラ・アンジェリコの代表的な聖会話作品『影の聖母』。本作の名称『影の聖母』とは通称であり、正式には『聖母子と8聖人(Madonna con il Vambino e otto santi)』とされる本作の主題である、聖母子を中心に諸聖人たちがその周りを囲む聖会話で、穏やかな聖母子の深い精神性を持った表現と、聖ドミニクス、聖コスマス、聖ダミアヌス、福音書記者聖マルコ、殉教者聖ペトルス、聖ラウレンティウス、聖トマス・アクィナス、福音書記者聖ヨハネなどの諸聖人の豊かな表現が白眉の出来栄えを見せ、一説には本作がフラ・アンジェリコの遺作のひとつとされる。愛しげに幼子イエスを見つめる穏やかな聖母マリアと、神性を意識され、神々しい姿をした幼子イエスが中央に配される本作は一説にはフラ・アンジェリコの遺作のひとつとされるが、制作年代については諸説唱えられており、現在も研究が進められている。


【全体図】
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愛しげに幼子イエスを見つめる穏やかな聖母マリアと、神性を意識され、神々しい姿をした幼子イエス。一説には本作がフラ・アンジェリコの遺作のひとつとされるが、制作年代については諸説唱えられており、現在も研究が進められている。



【穏やかな聖母マリアと幼子イエス】
聖母子の左部に配される諸聖人たち。この豊かな表現が大きな見所のひとつである諸聖人たちは、左から聖ドミニクスと、聖コスマス、聖ダミアヌス、福音書記者聖マルコの三人が描かれる。



【左部に配される諸聖人たち】
聖母子の右部に配される諸聖人たち。最右から殉教者聖ペトルスと、聖ラウレンティウス、聖トマス・アクィナス、福音書記者聖ヨハネの三人が描かれる。



【右部に配される諸聖人たち】

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