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ヒエロニムス・ボス (Hieronymus Bosch)
2004/09/16掲載
【全体図】
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東方三博士の礼拝
(The Adroration of the Magi) 1510年頃
138×138cm | Oil on panel | Museo del Prado, Madrid
三王礼拝、マギの礼拝とも呼ばれ、新約聖書に記される、未来の王イエスの降誕に際し、東方の三博士が星に導かれて幼子キリストを訪れて礼拝した場面を描いた祭壇画『東方三博士の礼拝』。また開扉時右部分には≪聖ペテロと寄進者≫、開扉時左には≪聖アグニスと寄進者の妻≫、閉扉時正面には≪聖グレゴリウスとミサ、二人の寄進者≫が描かれている。画面中央には三博士の礼拝を受ける未来の王イエスと、主イエスを抱く聖母が描かれており、主イエスに贈られた黄金は王権への敬意を、乳香は神性への敬意を象徴し、没薬は死の予兆であるとされる。(没薬は当時、死体の保存に使われていた)。また厳密には三博士は列聖されていないので聖人とはならず、新約聖書にも3人が訪れたとは書かれていないカスパル、メルヒオール、バルタザールの三者は、新約聖書に記される、礼拝の際にキリストへ捧げられた3つの贈り物(黄金、乳香、没薬)から、6世紀頃に Thaddadia, Melchior, Balytora という3人の聖人達がキリストを訪れたと解釈され、8世紀になり現在の名称に定着した。
【礼拝を受けるキリスト】
三博士の礼拝を受ける未来の王キリストと、キリストを抱く聖母。キリストに贈られた黄金は王権への敬意を、乳香は神性への敬意を象徴し、没薬は死の予兆であるとされる。(没薬は当時、死体の保存に使われていた)
【欧州の王メルヒオール】
青年の王で欧州を指すメルヒオール(Melchior)。新約聖書に記される、礼拝の際にキリストへ捧げられた3つの贈り物(黄金、乳香、没薬)から、6世紀頃に Thaddadia, Melchior, Balytora という3人の聖人達がキリストを訪れたと解釈され、8世紀になり現在の名称であるカスパル、メルヒオール、バルタザールが名前として定着した。
【アジアの王カスパル】
長老格の王でアジアを指すカスパル(Caspar)。厳密には三博士は列聖されていないので聖人とはならず、新約聖書にも3人が訪れたとは書かれていない。
【アフリカの王バルタザール】
黒人の王でアフリカを指すバルタザール(Balthasar)。このバルタザールとメルヒオールについて、どちらが黒人の王として描かれるかは地方によって異なり、中世後期より三博士は、欧州、アジア、アフリカの擬人像として描かれた。
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