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バベルの塔 (The Towar of Babel) 1563年
114×155cm | 油彩・板 | ウィーン美術史美術館 |
巨匠ピーテル・ブリューゲルの最も世に知られる代表作『バベルの塔』。旧約聖書創世記 第11章に記されている伝説の塔で、ノアの洪水後、人間が天にも届くような高い塔≪バベルの塔≫を築き始めたのを神が見て、その驕りを怒り、人々の言葉を混乱させ建設を中止させたとされる逸話中、塔の建設場面を描いた本作は、内部まで細密に描かれている建設途中の塔の形態、色彩、人物・風景描写など各部分において特筆に値する秀逸の出来栄えを示している。ノアの洪水後、ノアの子孫ニムロデ王が自身の力を誇示せんが為に高い塔を築き始め、その奢りに神が怒り、人々の言葉を混乱させ建設を中止させたことから、世界中の言語が誕生したとされている。建造を指導したニムロデ王は、人類の堕落に怒った神の命を受け箱舟を造り、自身の家族と一つがいずつの動物たちと共に乗船し、神が起こした大洪水を77日間生き延び、新たな人類の祖となった義人ノアの息子の子供とされる。なお本作を描いた翌年に、画家は本作より塔の完成が進んだバベルの塔を描いている。
関連:1534年制作『バベルの塔』
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