2005/06/13掲載
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ブノワの聖母(幼児キリストに花を差し伸べる聖母)(Madonna Benois (Madonna che porge un fiore al Bambino)) 1475-78年頃 48×31cm | 油彩・板 (画布) | エルミタージュ美術館
慈愛に満ちた聖母の表情。レオナルド独自の技法『スフマート(ぼかし技法)』によって表現される聖母の輪郭は、暗い背景に溶け込み、人物をより際立たせている。
【慈愛に満ちた聖母の表情】
聖母マリアが差し伸べた小さな花を見つめる幼児キリスト。イエスの表情は幼いながらも気高さと神々しさを放ち、救世主であると同時に、絶対者としての威厳に満ちている。
【差し伸べられる花を見つめるキリスト】
白々とした窓の風景。この画面右上の白々とした窓の風景に関しては未完成とする説、レオナルド自身が塗りつぶしたとする説などの様々な理由が推測されている。
【白々とした窓の風景】 |