Description of a work (作品の解説)
2004/09/22掲載
Work figure (作品図)
■ 

嵐(テンペスタ)

 (Tempesta) 1505-1507年頃
82×73cm | 油彩・画布 | アカデミア美術館(ヴェネツィア)

ジョルジョーネ最大の代表作にして、西洋絵画史上最も主題の議論がなされている作品のひとつ『嵐』。本作は『嵐』と呼称しているが、題名はヴェネツィアの貴族ガブリエーレ・ヴェンドラミン邸で発見時に記録されていた『嵐とジプシー女と兵士を描いた風景』から由来している。主題については、古代神話説(パリスと羊飼いの妻、ユピテルとイオなど)、旧約聖書説(モーセの発見、アダムとエヴァなど)、聖人説(聖テオドロス)、文学説(ポリフィロの夢)、寓意画説(慈愛)など20以上の説が唱えられているが、どれも確証を得るには至っていない。一例をあげると、この母子像の解釈だけで、羊飼いの妻、イオ(ギリシャ神話に登場するゼウスの妃ヘラの女神官。)、エヴァ(最初の人間アダムの妻)、娼婦などの解釈が挙げられている。また近年行われたX線撮影での検査の結果、当初は画面中左図の場所には水浴する二人の女性が描かれていたことが判明し、本作の解釈をより難解にさせることとなった。


【全体図】
拡大表示
主題についてさまざまな説が唱えられている本作。一例をあげると、この母子像の解釈だけで、羊飼いの妻、イオ(ギリシャ神話に登場するゼウスの妃ヘラの女神官。)、エヴァ(最初の人間アダムの妻)、娼婦などの解釈が挙げられている。



【こちらを見つめる母子】
X線撮影での検査の結果、当初は画面中左図の場所には水浴する二人の女性が描かれていたことが判明し、本作の解釈をより難解にさせることとなった。



【X線撮影で判明した当初の姿】

Salvastyle.com 自己紹介 サイトマップ リンク メール
About us Site map Links Contact us

homeInformationCollectionDataCommunication
Collectionコレクション
作品イメージ