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作品イメージ
homeページCollection常設展示ルネサンス芸術ハンス・ホルバイン (Hans Holbein)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/07/11掲載
【全体図】
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墓の中の死せるキリスト (Der tote Christus im Grabe)
1521-22年頃 | 31×200cm | テンペラ・板 | バーゼル美術館

ホルバインが手がけた宗教画の中で最も有名な作品のひとつ『墓の中の死せるキリスト』。制作された経緯や目的は現在も不明である本作に描かれているのは、解剖学的な見地から磔刑に処され死した受難者イエスの亡骸の3日後の姿である。ホルバインは腐敗による死したイエスの肉体的衰退を、極めて恐々とした写実を以って克明に描写している。この後に復活すべき神の子イエスの肉体のあまりにも絶望的な腐敗と衰退はホルバイン独自の解釈に基づき描かれたと解釈されている。なお本作は文豪ドストエフスキーに多大なインスピレーションを与えたことでも知られ、代表作『白痴』の中で肺病に冒され死の迫る若者イポリートの言葉「この亡骸を目の当たりにしたら、誰一人、その復活を信じることはできないであろう。」として言及されている。


【腐敗と衰退の進むイエスの亡骸】
腐敗と衰退の進むイエスの亡骸。制作された経緯や目的は現在も不明である本作に描かれているのは、解剖学的な見地から磔刑に処され死した受難者イエスの亡骸の3日後の姿とされる。

【突かれたとされる槍の傷痕】
イエスの死を確認する為にローマ兵によって突かれたとされる槍の傷痕。復活すべき神の子イエスの肉体のあまりにも絶望的な腐敗と衰退の写実的な描写は、ホルバイン独自の解釈に基づき描かれたと解釈されている。

【黒々しく変化してゆくイエスの足】
黒々しく変化してゆくイエスの足。本作は文豪ドストエフスキーに多大なインスピレーションを与えたことでも知られ傑作『白痴』の中で登場人物によって語られている。また足の上に記される署名と年記の判読には現在もさまざまな解釈がなされている。

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