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聖カタリナの神秘の結婚の祭壇画 1474-79年頃
(Altarpiece of the Mystical Marriage of St.Catherine)
172×330cm | 油彩・板 | 聖ヨハネ病院(ブルッヘ) |
初期ネーデルランド絵画の画家ハンス・メムリンクの代表的な作品のひとつ『聖カタリナの神秘の結婚の祭壇画』。本作には、中央に≪玉座の聖母子≫と4世紀の聖女でイエスと婚姻体験を持つ逸話で有名な≪聖カタリナの神秘の結婚≫や諸聖人が、左翼部分にはヘロデ王の娘サロメが舞踏の見返りとして洗礼者聖ヨハネの首を求めた為に洗礼者聖ヨハネが斬首された場面≪洗礼者聖ヨハネの斬首≫が、左翼部分には福音書記者聖ヨハネが流刑で辿り着いたパトモス島で黙示禄を記したとされる伝説の場面≪パトモス島の福音書記者聖ヨハネ≫が描かれているほか、閉扉時は左扉に聖ヒエロニムスとパドヴァの聖アントニウス、2人の寄進者アントニオ・セーヘルスとヤコプ・デ・ケウニンクが、右扉に聖アグネスと聖クララ、2人の女性寄進者アグネス・カセンブロードとクララ・ヴァン・フルセン(聖ヨハネ病院の看護人と婦長)が描かれている。
関連:閉扉時『諸聖人と寄進者夫婦』
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