2005/09/13掲載
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聖セバスティアヌス(San Sebastiano) 1476年頃171×85cm | 油彩・板(画布) | ドレスデン国立絵画館
虚空を見つめる聖セバスティアヌス。古くから最も親しまれてきたキリスト教の聖人のひとりで、杭(又は柱)に打ちつけられた後、矢を放たれた逸話で有名な聖人である聖セバスティアヌスの表現は、矢で射られた姿をしていながらも、その聖性は失われていない。
【虚空を見つめる聖セバスティアヌス】
輝きに満ちた当時の都市風景。当時、最も画期的な画法であった遠近法や幾何学的形態によって描かれる都市の姿は、大気をも感じさせる柔らかくも強烈な光の輝きに満ち、この豊かな色彩の表現はヴェネツィア派独自の色彩的美学を決定付けた。
【輝きに満ちた当時の都市風景】 |