Description of a work (作品の解説)
2006/05/14掲載
Work figure (作品図)
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聖ベルナルドゥスの幻視

 (Visione di san Bernardo)
1493年頃 | 173×170cm | 油彩・板 | アルテ・ピナコテーク

15世紀ウンブリア派を代表する画家ペルジーノによる傑作『聖ベルナルドゥスの幻視』。ベルナルド及びフィリッポ・ディ・ルトッツォ・ナージの依頼によりフィレンツェのサンタ・マリア・ディ・チェステッロ聖堂のために制作された本作の主題は、ブルゴーニュの貴族出身の聖人で、聖母を賛美する書を執筆中に2度、聖母が現れ自らの母乳を与えたとされる奇蹟≪聖ベルナルドゥスの幻視≫で、安定と静寂を感じさせる構図や風景描写の中に建てられた神聖で重々しい神殿内で聖母マリアを幻視する聖ベルナルドゥスの奇跡的体験をペルジーノは神々しい光彩や壮麗な装飾などを用いて表現しないことで、より感動的かつ聖性を見出すことに成功している。また本作に配される貞淑な立姿の聖母マリア像は、弟子であるラファエロの代表的な作品『聖母の結婚』を始めとした数点に同様の表現が借用されている。


【全体図】
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聖ベルナルドゥスの前に顕現する聖母マリア。安定と静寂を感じさせる構図や風景描写の中に建てられた神聖で重々しい神殿内で聖母マリアを幻視する聖ベルナルドゥスの奇跡的体験をペルジーノは神々しい光彩や壮麗な装飾などを用いて表現しないことで、より感動的かつ聖性を見出すことに成功している。



【聖ベルナルドゥスの前に顕現する聖母】
聖母を幻視する聖ベルナルドゥス。ブルゴーニュの貴族出身の聖人ベルナルドゥスは母と死別した23歳でシトー会に入信し修道に専念した後、クレルヴォー(明朗の谷)と名を改めた渓谷に修道院を建て、宗教や神学において多大な影響を与えたほか第2回十字軍の結成に協力し、実現させた当事者とされる。



【聖母マリアを幻視する聖ベルナルドゥス】

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