Description of a work (作品の解説)
2005/08/17掲載
Work figure (作品図)
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ウルビーノ公夫妻の肖像(バッティスタ・スフォルツァの肖像)

 1472-1474年
(Ritratti di Federico da Montefeltro e di Battista Sforza)
47×33cm | 油彩・板 | ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

ピエロ・デラ・フランチェスカを代表する対画肖像作品『ウルビーノ公夫妻の肖像(バッティスタ・スフォルツァの肖像)』。夫であり、ウルビーノ公であったフェデリコ・ダ・モンテフェルトロの肖像とともに、イタリアルネサンス肖像画の傑作のひとつとして、どの時代でも評価されてきた本作は、半身、真横という、この時代におけるイタリア特有の肖像形式を取りながらも、背景には空気遠近法を用いるなど、ネーデルランド絵画の特徴を示しているが、バッティスタ・スフォルツァの肖像における背景は円形を暗示しているとされ、対を為す肖像画と同様、ウルビーノの繁栄を単純化し、象徴したものと研究されている。

関連:対画『フェデリコ・ダ・モンテフェルトロの肖像』


【全体図】
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半身、真横というイタリア特有の肖像形式で描かれるバッティスタ・スフォルツァの肖像。単に依頼主へ似せるだけでなく、人物の内面をも画面へ描写する深い洞察が、ウンブリア派を代表するピエロ・デラ・フランチェスカの肖像作品の特徴のひとつ。



【イタリア特有の肖像形式】
ウルビーノの繁栄を単純化し、象徴した背景。空気遠近法を用いるなど、ネーデルランド絵画の特徴を示すこの背景は、円形を暗示しているとされる。また細部まで繊細に描かれた背景描写はピエロ・デラ・フランチェスカの熟練度の高さを示している。



【ウルビーノの繁栄を象徴した背景】

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