Description of a work (作品の解説)
2004/09/25掲載
Work figure (作品図)
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バッコスとアリアドネ

 (Bacco e Arianne) 1520-1522年頃
175×190cm | 油彩・画布 | ロンドン・ナショナル・ギャラリー

ヴィーナスへの捧げもの(キューピッドたち)と同様、フェラーラ公アルフォンソ・デステの城内を装飾するために描かれたティツィアーノの代表的な神話画『バッコスとアリアドネ』。主題はギリシャ神話からテセウスとの恋に破れ悲嘆するアリアドネを慰めるバッコスを描く≪バッコスとアリアドネ≫。バッコスを象徴するブドウや、従者であるマイナス、サッテュロス、シレノスなど本作には神話画に相応しく華やかな画面構成となっている。本作に描かれるデュオニソスとも呼ばれる酒と演劇の神≪バッコス≫はブドウ酒を普及させたとされ、本来トラキアの山地の大神で、自然界の生命をつかさどり、また、シレノスやサテュロス(サチュロス)を従者としていたところから増殖の神ともされる。神話では女たちはこの酒と演劇の神を熱狂的に信仰し、狂気に浮かされると杖と松明を持って山野を乱舞したとされている。またギリシャ神話ではクレタ島の王ミノスとパシパエの娘とされるアリアドネはミノタウロス退治に来たテセウスに恋し糸玉を与えて迷宮を通り抜けさせたとされ、本作ではテセウスにナクソス島へ置き去りにされたアリアドネとバッコスの出会いの場面が描かれている。


【全体図】
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デュオニソスとも呼ばれる酒と演劇の神バッコス。ブドウ酒を普及させたとされるバッコスは、本来トラキアの山地の大神で、自然界の生命をつかさどり、また、シレノスやサテュロス(サチュロス)を従者としていたところから増殖の神ともされる。女たちはこの神を熱狂的に信仰し、狂気に浮かされると杖と松明を持って山野を乱舞したとされている。



【酒と演劇の神バッコス】
ギリシャ神話でクレタ島の王ミノスとパシパエの娘アリアドネ。ミノタウロス退治に来たテセウスに恋し糸玉を与えて迷宮を通り抜けさせたとされ、本作ではテセウスにナクソス島へ置き去りにされたアリアドネとバッコスの出会いの場面が描かれている。



【ミノス王の娘アリアドネ】

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