Description of a work (作品の解説)
2004/09/26掲載
Work figure (作品図)
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エウロペの略奪

 (Ratto d'Europa) 1559-1562年
185×205cm | 油彩・画布 | Stewart Gardner Museum.
※スペイン国王フェリペ2世のためのポエジア作品

スペイン国王フェリペ2世の注文により、10年以上にわたり断続的に描かれ続けた神話画連作ポエジアより『エウロペの略奪』。このポエジアの典拠は全てギリシア・ローマ神話の≪転身物語≫によるもので、本作は海岸で侍女たちと戯れるエウロペの下に白い牡牛に姿を変えた父なる神ユピテルが現れ、背に乗せ連れ去る場面を描いた作品。また本作はルーベンスによって模写も描かれている。ギリシャ神話の登場人物でテュロス王の娘エウロペは、白い牡牛に姿を変えた父なる神ユピテル(ゼウス)に連れ去られ、背に乗ったまま海を渡ってクレタ島に上陸し、ユピテルと交わった後、ミノス・ラダマンテュス・サルペドン(地獄の審判者ミノス王)を生んだとされている。また主神ユピテルはジュピターとも呼ばれるローマの三主神のひとりで、元来天空の神を指し気象現象を司るとされている。また正義・徳・戦勝の神でもあり、法の守護者としても解釈されている。


【全体図】
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ユピテルに連れ去られるエウロペ。ギリシャ神話の登場人物でテュロス王の娘エウロペは、白い牡牛に姿を変えた父なる神ユピテル(ゼウス)に連れ去られ、背に乗ったまま海を渡ってクレタ島に上陸し、ユピテルと交わった後、ミノス・ラダマンテュス・サルペドン(地獄の審判者ミノス王)を生んだとされている。



【テュロス王の娘エウロペ】
白い牡牛に姿を変えた父なる神ユピテル(ゼウス)。ユピテルはジュピターとも呼ばれるローマの三主神のひとりで、元来天空の神を指し気象現象を司るとされている。また正義・徳・戦勝の神でもあり、法の守護者としても解釈されている。



【白い牡牛に姿を変えたユピテル】

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