Description of a work (作品の解説)
2004/09/25掲載
Work figure (作品図)
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聖母の神殿奉献

 (Presentazione di Maria al tempio)
1534-1538年頃
345×775cm | 油彩・画布 | アカデミア美術館(ヴェネツィア)

現在はアカデミア美術館に併合されているものの、本来はカリタ同信会館の「アルベルゴの間」のために描かれたティツィアーノの大作『聖母の神殿奉献』。主題は幼き聖母マリアが両親(聖ヨアヒムと聖アンナ)に連れられエルサレムの神殿を訪れた際、手助けも借りず15段の階段を上り、祭司長の下へ赴いた場面を描く≪聖母の神殿奉献≫で、画家は巧みな遠近法と輝くような色彩を用いながらも、15世紀より展開されてきた伝統的な構図で描いた。新約聖書では、神殿奉献をおこなったのは聖母マリアが3歳の時とされているほか、新約聖書四福音書の一、通称ルカ福音書にも記されているエルサレムの神殿の祭司長ザカリヤは、大天使ガブリエルより妻エリサベツとの間に子供を授かると聖告を受けたと記されている。また、その子供が後の洗礼者聖ヨハネであったとされている。


【全体図】
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階段を上がる幼き聖母マリアの姿。新約聖書では、神殿奉献をおこなったのは聖母マリアが3歳の時とされている。※本作の重要な場面であるこの部分の拡大図は以下より参照ください。
関連:神殿奉献部分拡大図



【幼き聖母マリアの姿】
エルサレムの神殿の祭司長であるザカリヤ。新約聖書四福音書の一、通称ルカ福音書にも記されているザカリヤは、大天使ガブリエルより妻エリサベツとの間に子供を授かると聖告を受けた。またその子供が後の洗礼者聖ヨハネであったとされている。



【祭司長ザカリヤの姿】

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