2004/09/11掲載
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日没(Coucher du soleil) 1752年321×270cm | 油彩・画布 | ウォーレス・コレクション 関連:対画 『日の出』
世界の海や川を生み出した水神オケアノスの流れを渡り、東の宮殿への帰路を辿ろうとする光明の神アポロン。アポロンは神話で毎朝、四頭立ての戦車に乗り、自分の住む東の宮殿を出発し、天の穹窿
(大空) を翔け、夕方、西の涯に到着した後、闇夜の中を黄金の杯に乗って海を航行し、東の宮殿に帰りつくと考えられた。
【帰路へつく光明の神アポロン】
光明の神アポロンを迎える海の女神テティス。ネレウスとドリスから生まれた50人の海の女神の中でも、絶世の美女として有名で、主神ユピテルも結婚を望んだとされている。
【アポロンを迎える海の女神テティス】
闇と夜を運ぶ暗黒の女神ヘカテの姿。しばしば月の光と夜の輝きを象徴する女神アルテミスと同一視されたヘカテや海上のニンフらの卓越した表現、荒々しい波の描写なども本作の注目すべき点のひとつである。
【闇と夜を運ぶ暗黒の女神ヘカテ】 |