2008/02/06掲載
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ソファーに横たわる裸婦(黄金のオダリスク、ルイーズ・オマフィーの肖像)(Femme nue couchée sur un sofa (Odalisque blonde)) 1752年59×73cm | 油彩・画布 | アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン) 関連:ルーヴル美術館所蔵 『褐色のオダリスク』
ルーアン出身の美しい夫人ルイーズ・オマフィーをモデルに描かれた裸婦。本作に描かれる人物のモデルは、国王の妾となったほか、47年もの間ブーシェのモデルを務めたルーアン出身の美しい夫人ルイーズ・オマフィー(オマーフィ、オミュルフィとも呼称される)と考えられている。
【美しいルイーズ・オマフィーの姿】
丸みを帯びた官能的な裸婦の肢体。柔らかな曲線によって構成・表現される横たわる裸婦の芳しいまでの官能性や奔放性、そして神話的主題による裸婦展開ではなく現実の風景(本作では部屋)の中に裸婦を描くという近代的な裸婦のアプローチは、当時の人々のみならず、19世紀の画家たちにも影響を与えた。
【丸みを帯びた官能的な裸婦の肢体】
床に落ちている一輪の(薔薇の)花。画家がその生涯で数多く手がけた横たわる(少女の)裸婦作品の中の一点で、裸婦という主題(画題)を近代的なアプローチで描いた数少ない作品としてもブーシェの作品の中でも特に重要視されている。
【床に落ちている一輪の花】 |