2008/06/11掲載
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連作≪四季−春≫(The Four Seasons - Spring) 1755年54.3×72.7cm | 油彩・画布 | フリック・コレクション 関連:連作≪四季−夏≫ 関連:連作≪四季−秋≫ 関連:連作≪四季−冬≫
視線を逸らしつつ恋人に寄り添う若い娘。かつてはマリニ侯爵が旧蔵していた本作は、室内の装飾用の連作としてブーシェに依頼され制作された、優雅な田園風景の中に春、夏、秋、冬と≪四季≫を画題とした作品群のひとつである。
【視線を逸らしつつ恋人に寄り添う若い娘】
若い娘の頭に花飾りをつける恋人の若い男。両者の紅潮した頬や緊密な距離感、親密な様子からは、二人の恋の謳歌を如実に感じさせ、画家の作風の典型である甘美な世界観やエロティックな雰囲気も本作の大きな魅力である。
【若い娘の頭に花飾りをつける若い男】 陽光を受け光り輝く牧歌的な田園風景。本作の主人公である若い女と男には黄色、赤色、青色と画面の中で最も鮮やかで眼に映える色彩を用いながら、艶のある質感を強調するかのように光を効果的に表現している。
【陽光を受け光り輝く牧歌的な田園風景】 |