2008/09/24掲載
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リナルドとアルミダ(アルミダの園のリナルド)(Rinaldo in the Gardens of Armida) 1770年代と推測 72×91cm | 油彩・画布 | 個人所蔵 関連:対画 『魔法の森のリナルド』
ニンフらに連れられる騎士リナルド。本作は16世紀イタリアの著名な詩人トルクァート・タッソが第1回十字軍による聖都エルサレム奪還の戦いを記した傑作叙事詩≪解放されたエルサレム≫の一場面≪若く美しい騎士リナルドを誘惑する魔女アルミダ≫を描いた作品である。
【ニンフらに連れられる騎士リナルド】
リナルドを迎える魔女アルミダ。画面右側には魔女アルミダに仕えるニンフらに誘われる若く美しい十字軍の騎士リナルドが配され、その視線の先(画面左側)には敵であったリナルドのあまりの美しさに心を奪われ(恋心を抱き)、リナルドを己の宮殿へと連れ帰ろうと画策する魔女アルミダが劇的に登場している。
【リナルドを迎える魔女アルミダ】
柔らかい光に照らされる大樹。画面から豊潤に醸し出されるロココ的な香りやリナルドとアルミダを始めとした登場人物の演劇的な描写、柔らかく画面全体を包み込んだ温もりを感じさせる光の表現などフラゴナールの独自性が存分に感じられる。
【柔らかい光に照らされる大樹】 |