2008/12/28掲載
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ファエトンの墜落(Caduta Fetonte) 1703-1704年377×277cm | 油彩・画布 | ベッルーノ市立美術館
偉大なる力で雷を落す主神ユピテル。本作に描かれる主題は、太陽神アポロンの息子ファエトンが日輪の馬車で天道を翔けるものの、日輪の馬車が暴走し大地の火山を次々に炎上噴火させてしまい、最後には主神ユピテルが日輪の馬車に雷を落して止めるという神話『ファエトンの墜落』である。
【偉大なる力で雷を落す主神ユピテル】
墜落する太陽神アポロンの息子ファエトン。画面中央やや下にはユピテルの放った雷によって地上へと墜落する太陽神アポロンの息子ファエトンと四頭の馬が躍動的な姿態で配されており、特に二頭の白馬の荒々しい動きや黒馬の見開かれた瞳の表情は観る者に強い感銘を与える。
【墜落するファエトンの姿】 【白馬の荒々しい動き】 |