2008/07/04掲載
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オリーブ山のキリスト(ゲッセマネの園、ゲッセマネの祈り)(Cristo nell'orto) 1745-50年頃79×90cm | 油彩・画布 | ハンブルグ美術館
杯を手にする天使に抱かれた受難者イエス。本作に描かれる主題は、弟子の聖ペトロ、聖大ヤコブ、聖ヨハネを連れ、ゲッセマネのオリーブ山に赴き、父なる神へ自らに降りかからんとする苦難を退けるよう祈りを捧げる場面≪オリーブ山の祈り≫である。
【天使に抱かれた受難者イエス】
深い眠りにつく主イエスの三人の弟子。画面下部には眠りの誘惑に負けてしまった聖ペトロ、聖大ヤコブ、聖ヨハネが深い眠りにつく姿が、画面右部分には裏切り者ユダを道案内に、受難者イエスを逮捕する為にオリーブ山(橄欖山)へと歩みを進めるローマ兵士や司祭らが迫る様子が描かれている。
【深い眠りにつく主イエスの三人の弟子】
受難者イエスを逮捕する為に訪れたローマ兵士や司祭。画面中で最も明瞭で劇的な光に包まれる受難者イエスと天使の精神性深い表現や、受難者イエスへと迫るローマ兵士らの高ぶる感情表現などはティエポロの最も特徴的な表現的特長である。
【イエスの逮捕に訪れた兵士や司祭】 |