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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術カラヴァッジョ (Caravaggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/12/08掲載
【全体図】
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イサクの犠牲 (Sacrificio d'Isacco) 1603年頃
104×135cm | 油彩・画布 | ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

カラヴァッジョの類稀なる傑作『イサクの犠牲』。本作の主題はイスラエルの民の祖アブラハムと妻サラの間に生まれた待望の息子イサクを父なる神の意志に従い激しい葛藤の末、天へ捧げようとするアブラハムを描いた≪イサクの犠牲≫で、ヴェネツィア派の巨匠ジョルジョーネの影響が顕著な背景に大きく配置された登場人物の劇的な一瞬を捉えた迫真の表現は、名門バルベリーニ家も旧蔵していたことからもわかるよう、時代を代表する傑作として広く世に知られている。また本作の制作年については1603年頃とする説を始め、1596年頃とする説、1608年頃とする説など現在も議論が続いている。


【イサクの首に刃物を向けるアブラハム】
我が子イサクの首に刃物を向けるアブラハム。本作の主題≪イサクの犠牲≫は、イスラエルの民の祖アブラハムと妻サラの間に生まれた待望の息子イサクを、父なる神の意志に従い激しい葛藤の末、天へ捧げようとするアブラハムを描いたもので、道中の薪を背負う息子イサクの姿は、十字架を担うキリストの予告とされている。

【自らが犠牲であることを悟ったイサク】
自らが犠牲であることを悟り泣き叫ぶイサク。旧約聖書でのイサクは父アブラハムに喉元へ小刀を当てられようと、抗わなかったとされているが、カラヴァッジョが聖性を無視してでもおこなったイサクの激しい感情の高まりの表現は見事の一言。
【アブラハムを止め、祝福する天使】
アブラハムが神を恐れる者と理解しアブラハムを止め、祝福する天使。遠景へと変化する過程で淡い色調によって大気をも表現した背景描写は、ヴェネツィア派の巨匠ジョルジョーネの影響が顕著に示されている。
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