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リュートを弾く娘 (Suonatrice di liuto) 1615年頃
144×130cm | 油彩・画布 | ワシントン・ナショナル・ギャラリー |
カラヴァッジェスキ一派の画家オラツィオ・ジェンティレスキの個性が示される風俗画の代表作『リュートを弾く娘』。本作は若きカラヴァッジョも制作している、当時最も一般的であった楽器のひとつ≪リュート≫の奏者を題材にし描かれた作品であるが、それまで示されていたカラヴァッジョの影響下を離れ、トスカーナ派伝統となる線描様式を取り入れ、優美で洗練されたオラツィオ・ジェンティレスキ独自の表現手法が用いられている。
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