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ヘダ・ウィレム・クラース Willem Claesz. Heda
1594-1680 | オランダ | オランダ絵画黄金期・静物画
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17世紀オランダ絵画黄金期において流行したモノクローム・バンケッチェ(モノクローム風の晩餐図)の画家。非常に細密で写実的な描写を得意とし、宗教画や肖像画も手がけるが、モノクローム・バンケッチェやヴァニタス画を始めとした静物画を数多く制作、同時代の静物画家フロリス・クラース・ファン・ダイクと共に1620年代後半から1640年代にかけて一世を風靡したモノクローム・バンケッチの名手として名を馳せる。1620年代の作品は机上にグラスや水差し、食器やそこに盛り付けられる食材など静物画の典型的なモティーフが中心であったが、1630年代からはハム、蟹などの海産物、食べかけのパイなどヘダを代表するモティーフによる静物画を次々と手がけるようになる。1680年に死去。享年86歳。
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