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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/08/30掲載
【全体図】
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ダナエ (Danae) 1636-1640年頃
185×203cm | 油彩・画布 | エルミタージュ美術館

巨匠レンブラントを代表する神話画作品のひとつ『ダナエ』。本作は、オウィディウスの≪転生神話≫を典拠とした、アルゴス王アクリシオスの娘ダナエと、ダナエに恋をし黄金の雨に姿を変えダナエの下へ降り立ったユピテルの愛の交わり≪ダナエ≫を描いた作品である。ルネサンス期よりティツィアーノを始めとした幾多の巨匠たちも描いてきた有名な主題であり、通例では純潔の象徴として描かれてきた≪ダナエ≫の姿をレンブラントは、ユピテルの到来を恐れず、むしろ喜びに満ちた表情と仕草で表現しており、レンブラントのイタリア絵画への鋭い考察と、裸婦像の官能性の追及が示されている。また近年におこなわれた本作の調査によって、ニスが塗られた後、レンブラントが修正をおこなっていることや、18世紀中頃までに画面がトリミング(切り取り)されていることが判明しているほか、1985年に所蔵先のエルミタージュ美術館(サンクト・ペテルブルク)で硫酸がかけられるという事件が起こり、その際、裸婦の頭部や両手、両脚に修復不可能なほどの損傷を受け、残念ながら今日では原図の輝きや筆致を観ることは叶わない。


【喜び受け入れるダナエ】
ユピテルの到来に驚きながらも喜び受け入れるダナエ。本作に描かれるのは、オウィディウスの≪転生神話≫を典拠とした、美女ダナエに恋をし黄金の雨に姿を変えダナエの下へ降り立ったユピテルの愛の交わりを描いた≪ダナエ≫で、レンブラントは≪ダナエ≫の姿をユピテルの到来を恐れず、むしろ喜びに満ちた表情と仕草で表現しており、画家のイタリア絵画への鋭い考察と、裸婦像の官能性の追及が示されている。

【黄金の雨を目撃する老婆】
黄金の雨を目撃する老婆。アクリシオスに青銅の部屋に閉じこめられたダナエの下に黄金の雨と姿を変えたゼウス(ユピテル)が訪れ、彼女と交わりペルセウスが生まれ、父アクリシオスが怒り、母子を箱に入れて海に流したが、箱はセリポス島に漂着したとされている。

【愛の到来を象徴する黄金のエロス】
愛の到来を象徴する黄金のエロス(キューピッド)。1985年に所蔵先のエルミタージュ美術館(サンクト・ペテルブルク)で本作に硫酸がかけられるという事件が起こり、その際、裸婦の頭部や両手、両脚に修復不可能なほどの損傷を受け、残念ながら今日では原図の輝きや筆致を観ることは叶わない。

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