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レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
2006/10/21掲載
【全体図】
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■
エマオの晩餐
(The Supper at Emmaus) 1648年
68×65cm | 油彩・板 | ルーヴル美術館(パリ)
巨匠レンブラント随一の代表作品のひとつ『エマオの晩餐』。現在は制作意図や目的は不明である本作に描かれる主題は、主イエス復活の日に、それを知らず悲しみに沈みながらエルサレム近郊のエマオ村に向かっていたイエスの二人の弟子が、その道中に出会い、夕食を共にした旅の男が主イエスであることに気付かず、晩餐中、男がパンを取り分け弟子らに与えたことから主イエスだと悟った新約聖書マルコ福音書、ルカ福音書に記された有名な逸話≪エマオの晩餐≫で、強烈な光の描写を用いながら庶民的で温和な内向的傾向の強いレンブラント1640年代の特徴的な表現が顕著に示されている。約50年前に巨匠
カラヴァッジョ
によって制作された同主題の代表作≪
エマオの晩餐
≫と比較するとその違いは明確で、
カラヴァッジョ
による≪
エマオの晩餐
≫では強烈な光によって本場面の劇的な瞬間と聖なる主題の迫真性を捉え表現することを重要視しているのに対し、レンブラントが手がけた本作では、主イエスの聖性と人間性を両立し、本場面の登場人物の内面的な精神性を重要視することで、
カラヴァッジョ
には見られないある種の親しみやすさが感じられる。なおパリのジャックマール=アンドレ美術館にレンブラントが1629年頃に描いたとされる明暗対比の非常に強い
同主題の作品
が所蔵されている。
参照:
ジャックマール=アンドレ美術館所蔵『エマオの晩餐』
【弟子らにパンを分け与える主イエス】
弟子らにパンを分け与える主イエス。本作に描かれるのは、主イエス復活の日に、エルサレム近郊のエマオ村に向かっていた二人の弟子が、その道中に出会い、夕食を共にした男が主イエスであることに気付かず、晩餐中、男がパンを取り分け弟子らに与えたことから主イエスだと悟った新約聖書マルコ福音書、ルカ福音書に記された有名な逸話≪エマオの晩餐≫である。
【主イエスの存在に気付く弟子】
主イエスの存在に気付く弟子。強烈な光の描写を用いながら庶民的で温和な内向的傾向の強いレンブラント1640年代の特徴的な表現が顕著に示されている。なおパリのジャックマール=アンドレ美術館にレンブラントが1629年頃に描いたとされる明暗対比の非常に強い
同主題の作品
が所蔵されている。
【死したはずの主の存在に驚愕する弟子】
死したはずの主の存在に驚愕する弟子。
カラヴァッジョ
による≪
エマオの晩餐
≫では強烈な光によって本場面の劇的な瞬間と聖なる主題の迫真性を捉え表現することを重要視しているのに対し、本作では、主イエスの聖性と人間性を両立し、本場面の登場人物の内面的な精神性を重要視することで、
カラヴァッジョ
には見られないある種の親しみやすさが感じられる。
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