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レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
2006/08/24掲載
【全体図】
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■
ガニュメデスの誘拐
(The Abduction of Ganymede) 1635年
171×130cm | 油彩・画布 | ドレスデン国立美術館
レンブラントがアムステルダムに移住した頃に描かれた神話画作品の代表的作例『ガニュメデスの誘拐』。本作にはオウィディウス『転生神話』を典拠とし、鷲に姿を変えたユピテルが、トロイア王国(現在のトルコ)の建国者トロスの息子で、絶世の美少年とされたガニュメデスを酒注ぎとして天へ誘い、天上へ飛び立つ場面≪ガニュメデスの誘拐≫が描かれている。細部に
マニエリスム
の巨匠
コレッジョ
の同主題による代表作『
ガニュメデス(ユピテルの愛の物語)
』の引用や影響が指摘されている本作では桜桃や房飾りなど伝統的な図像的アプローチが示されるも、泣き喚くガニュメデスの表情や恐れの余りに放尿してしまう姿など滑稽な場面描写も用いられていることは注目に値する。またドレスデン美術館には本作の素描も残されている。なお近年の修復によって画面左下に、ユピテルに連れ去られるガニュメデスを必死に追いかける母親の姿が描かれていることが判明した。
【連れ去られるガニュメデス】
鷲へと姿を変えたユピテルに連れ去られるガニュメデス。本作にはオウィディウス『転生神話』を典拠とし、鷲に姿を変えたユピテルが、トロイア王国(現在のトルコ)の建国者トロスの息子で、絶世の美少年とされたガニュメデスを酒注ぎとして天へ誘い、天上へ飛び立つ場面≪ガニュメデスの誘拐≫が描かれている。
【ガニュメデスを連れ去るユピテル】
鷲へと姿を変えガニュメデスを連れ去るユピテル。本作では桜桃や房飾りなど伝統的な図像的アプローチが示されるも、泣き喚くガニュメデスの表情や恐れの余りに放尿してしまう姿など滑稽な場面描写も用いられていることは注目に値する。
【微かに示される母親の姿】
画面下部で微かに示されるガニュメデスの母親の姿。近年の修復によって画面左下に、ユピテルに連れ去られるガニュメデスを必死に追いかける母親の姿が描かれていることが判明した。
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