2005/10/08掲載
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ブレダの開城(槍)
1634-1635年頃
(Rendicion de Breda (Las Lanzas))
307×367cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)
ベラスケスを代表する歴史画『ブレダの開城(槍)』。ブレン・レティーロ宮内の≪諸王国の間≫を飾るために戦争におけるスペインの勝利を描いた12作品の内のひとつで、1625年のオランダの要塞都市ブレダを陥落させた後、オランダ軍総督ナッサウがスペイン軍司令官スピノラに城門の鍵を渡す場面が、ベラスケスの巧みな構図と優れた表現力によって感情豊かに描かれている。またこの歴史画12作品は、セビーリャ派の巨匠
スルバラン
など当時を代表した画家が参加し描かれた。感情豊かに描かれる本作は、大胆で洗練されたベラスケスの作風が最も良く示される作品のひとつである。また画面右部のスペイン軍兵士たちは、
エル・グレコ
の代表作『
聖衣剥奪
』と類似も指摘されている。
【全体図】
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スペイン軍司令官スピノラに城門の鍵を渡すオランダ軍総督ナッサウ。本作は1625年のオランダの要塞都市ブレダを陥落させたスペイン軍の戦勝10周年を記念する作品でもある。
【ナッサウとスピノラ】
本作の通称≪槍≫の由来となった槍持ち。巧みな構図と優れた表現力によって感情豊かに描かれる本作は、大胆で洗練されたベラスケスの作風が最も良く示される作品のひとつである。また画面右部のスペイン軍兵士たちは、
エル・グレコ
の代表作『
聖衣剥奪
』と類似も指摘されている。
【通称≪槍≫の由来となった槍持ち】
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ディエゴ・ベラスケス (Diego Velázquez)