Description of a work (作品の解説)
2005/11/13掲載
Work figure (作品図)
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マルガリータ王女

 (Infanta Margarita a los ocho anos)
1659年 | 127×107cm | 油彩・画布 | ウィーン美術史美術館

巨匠ディエゴ・ベラスケス晩年期を代表する肖像画『マルガリータ王女』。ベラスケスが没する一年前に制作された本作は、国王フェリペ4世と2番目の妻マリアーナ・デ・アウストリアの第1子として生まれた後、1666年ハプスブルク家のレオポルト1世と結婚したマルガリータ・マリア・テレサ王女の8歳の姿を描いたもので、マネルノワールなど印象派の画家の技法を思わせる自由闊達に動く筆跡や色彩によって省略される王女の纏う衣服の表現など晩年まで変化していったベラスケスの画風を示している。また本作は、一度紛失したとされていたが、1923年に楕円形に切り取られた形で再発見され、1953年の大規模な修復によって元の寸法に戻った。なおベラスケスが描いたマルガリータ王女の肖像画は『ラス・メニーナス』を含め、6点が現存しており、プラド美術館に残される絶筆作の『マルガリータ王女』は娘婿のマルティネス・デ・マソが顔を描き完成させたと研究されている。

関連:プラド美術館所蔵『マルガリータ王女』


【全体図】
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あどけなさの残るマルガリータ王女8歳の姿。マルガリータ・マリア・テレサ王女は、国王フェリペ4世と2番目の妻マリアーナ・デ・アウストリアの第1子として生まれた後、1666年ハプスブルク家のレオポルト1世と結婚し、最初の后となった。



【あどけなさの残るマルガリータ王女】
自由闊達に動く筆跡。マネルノワールなど印象派の画家の技法を思わせる自由闊達に動く筆跡や色彩によって省略される王女の纏う衣服の表現など晩年まで変化していったベラスケスの画風を示している。



【自由闊達に動く筆跡】

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