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スルバラン (Zurbaran,Francisco de)
2006/01/19掲載
【全体図】
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■
神の子羊
(Agnus Dei) 1635-40年頃
62×38cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)
セビーリャ派の巨匠スルバランの特徴がよく示される傑作『神の子羊』。本作の主題はヨハネ黙示録にも記される、世界の罪を償うイエスを象徴する存在であり、父なる神への捧げる聖なる存在でもある≪神の子羊≫を描いたもので、暗闇の中に静然と配された、スルバランの優れた画力を示す極めて正確な描写による子羊の表現は、スペインで17世紀におこった対抗宗教改革期において、最も的確に神への従順を示した作品のひとつと位置付けられた。このような≪神の子羊≫を題材にした作品は、
初期ネーデルランド絵画
の大家
ヤン・ファン・エイク
の『
ヘント(ゲント)の祭壇画
』を始めそれまでにも数多く描かれているが、本作では光臨など視覚的な聖性は示されず、写実による現実への深い精神性によって、より親密で信仰心に溢れた神への信仰を表現している。
【イエスを象徴する存在である神の子羊】
世界の罪を償うイエスを象徴する存在であり、父なる神への捧げる聖なる存在≪神の子羊≫。光臨など視覚的な聖性は示されず、写実による現実への深い精神性によって、より親密で信仰心に溢れた神への信仰を表現している。
【極めて正確な描写される子羊】
極めて正確な描写によって表現された子羊。静けさと深い精神性を兼ね備えた本作は、スペインで17世紀におこった対抗宗教改革期において、最も的確に神への従順を示した作品のひとつと位置付けられた。
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