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homeページCollection常設展示古典主義ジョルジュ・ド・ラ・トゥール (Georges de La Tour)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/09/18掲載
【全体図】
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金の支払い(まき散らされた金、高利貸し、税の支払い)
(L'Argent versé) 1616-1618年頃、又は1624年-27年頃
99×152cm | 油彩・画布 | リヴォフ美術館(ウクライナ)

古典主義の画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥール初期頃の重要な作品『金の支払い』。1962年に発見された、画家の作品の中でも比較的新しい部類に属される本作は、その描かれる主題に関して16世紀から17世紀のネーデルランド(フランドル)絵画作品の風俗的画題に典拠を得た≪税の支払い(又は税の徴収)≫や≪高利貸し≫とする説、新約聖書に記されるキリスト十二弟子の中のひとりで、主イエスを裏切った逸話でも名高い≪イスカリオテのユダ≫が主を裏切る代償として銀貨30枚を受け取るという宗教的主題とする説、戦時下における身代金(又は徴収金)を受け取る場面とする説など様々な説が唱えられているも、現在は≪税の支払い≫又は≪高利貸し≫とする説が有力視されている(ただし本件に関しては現在も議論が重ねられており、研究も進められている)。その為、『まき散らされた金』『高利貸し』『税の支払い』とも呼ばれる本作であるが、厚塗りされた絵具や高位置から見下ろすような視点、焦点的に描かれる(蝋燭の)光など描写的特長に初期様式の傾向が顕著であるものの、本作に描かれる夜間の場面描写は、当時の「ラ・トゥールは画業の前期に昼の情景を描き、後期に入って夜の情景を描くようになった」とされていた通説を根底から覆す大きな要因となった。


【金を袋の中に入れ集める男】
金を袋の中に入れ集める男。本作はその描かれる主題に関して現在も様々な説が唱えられているものの、16世紀から17世紀のネーデルランド(フランドル)絵画作品の風俗的画題に典拠を得た≪税の支払い(又は税の徴収)≫や≪高利貸し≫とする説が有力視されている。

【男たちの視線が集中する金】
男たちの視線が集中する金。厚塗りされた絵具や、高位置から見下ろすような視点、焦点的に描かれる光など描写的特長に初期様式の傾向が顕著であるものの、本作に描かれる夜間の場面描写は、当時の通説を根底から覆す大きな要因となった。

【場面を照らす蝋燭の焦点的な光】
場面を照らす蝋燭の焦点的な光。画家の作品の中でも比較的新しい部類に属される本作に関しては、描かれた時期についても1616-1618年頃とする説、1624年-27年頃とする説など現在も議論が重ねられており、研究も進められている。

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