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十字架のキリスト Crocifisso 1272年以前
336×267cm | Tempera on wood | サンタ・クローチェ聖堂 |
チマブーエの現存する数少ない作品の中でも、最も初期に分類される、板にテンペラで描かれた『十字架のキリスト』。フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂に所蔵されるこの、キリストの磔刑を主題とした作品は、その制作年数も1272年以前に制作されたと考えられているが、それは最も一般的な考えであり、1285年から1288年頃とさせる説や、1295年頃に描かれたとする説など諸説存在している。また、1966年フィレンツェの街を襲った大洪水により色彩が大きく剥落するが、その後長期間をかけて修復された。チマブーエの貴重な代表作のひとつ。
関連:1966年の洪水後拡大図
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