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作品イメージ
homeページCollection常設展示ゴシック美術ピサネッロ (Pisanello)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/12/24掲載
【全体図】
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鶉の聖母 (Madonna della quaglia) 1420年頃
50×33cm | テンペラ・板 | カステルヴェッキオ美術館

国際ゴシック様式の中でも特に重要な画家として知られる巨匠ピサネッロの傑作『鶉の聖母』。画家がヴェローナに滞在していた頃に手がけられたと推測される本作に描かれるのは、聖母マリアに抱かれる幼子イエスという典型的な≪聖母子≫に天使や鶉を配した聖母子像であるが、国際ゴシックの豪華な様式の中に示される、冷艶と甘美が交じり合った豊かな表情描写や、詩情性に富んだ安定的な場面表現は、観る者を惹きつける独特の魅力に満ちている。特に聖母マリアの薄いベールからのぞく幼子イエスの行く末を案じるかのような憂いと流麗な甘美性を帯びた表情や、神性と気品を感じさせる幼子イエスの表情は、豪華な国際ゴシック様式を用いながら静謐な雰囲気を醸している詩情的な本作と絶妙な調和をみせている。また本作の題名の由来となった画面下部に描かれる鶉の非常に写実的な描写は、ピサネッロの極めて高度な力量を示すものであり、画家の大きな特徴のひとつでもある。


【冷艶と甘美が交じり合う聖母の表情】
冷艶と甘美が交じり合った聖母マリアの豊かな表情。画家がヴェローナに滞在していた頃に手がけられたと推測される本作に描かれるのは、聖母マリアに抱かれる幼子イエスという典型的な≪聖母子≫に天使や鶉を配した聖母子像で、観る者を惹きつける独特の魅力に満ちている。

【神性と気品を感じさせる幼子イエス】
神性と気品を感じさせる幼子イエス。聖母マリアの薄いベールからのぞく幼子イエスの行く末を案じるかのような憂いと流麗な甘美性を帯びた表情や、神性と気品を感じさせる幼子イエスの表情は、豪華な国際ゴシック様式を用いながら静謐な雰囲気を醸している詩情的な本作と絶妙な調和をみせている。

【鶉の写実的な描写】
本作の題名の由来となった鶉の写実的な描写。画面下部に描かれる鶉の非常に写実的な描写は、国際ゴシック様式の中でも特に重要な画家として知られる巨匠ピサネッロの極めて高度な力量を示すものであり、画家の大きな特徴のひとつでもある。

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