2009/05/28掲載
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カリアティード(Cariatides) 1909-10年頃各130×45cm | 油彩・画布 | バーンズ・コレクション 関連:クローディオン作 『花と果物を持つバッカント』
ルノワールの特徴的な裸婦の豊満な肉体。ルノワールの死後、画家のアトリエで発見された本作は、古代西洋建築(神殿)において着衣の女性像による装飾支柱≪カリアティード(人像柱)≫を模した2点1組の装飾用パネル作品である。
【画家の特徴的な裸婦の豊満な肉体】
葉の帯を手にしながら支える裸婦。クローディオン(クロード・ミシェル)の彫刻『花と果物を持つバッカント』に着想を得たとも推測される本作では、2人の裸体の女性が(本来は身体を覆うものであろう)葉の帯を掲げるように支え立つ姿が、簡素な石造りを模した長方形の画面の中へすっきりと納められている。
【葉の帯を手にしながら支える裸婦】
女性らしい丸みを帯びた姿態。有機質で丸みを帯びた裸婦のしなやかな曲線や緑々とした葉の帯と、無機質で硬質的な直線的石室的支柱の対比は、観る者へ心地良い緊張感を与えることに成功している。
【女性らしい丸みを帯びた姿態】 |