2007/11/12掲載
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飢えたライオン(Lion ayant fain se jette sur l'antilope) 1905年 200×300cm | 油彩・画布 | バーゼル美術館(スイス)
カモシカに襲いかかる飢えたライオン。画面中央では一匹のカモシカに飢えたライオンが鋭い爪を立てながら頭部の後ろに噛み付いており、カモシカは脱出しようと抵抗を試みるが、頭部と胴体をライオンに押さえられ身動きが取れない。
【カモシカに襲いかかる飢えたライオン】
木の上で状況を静観する一匹の豹。瞑想的であり、思想的でもある独特の雰囲気や表現が大きな特徴である本作はシュルレアリスム(超現実主義)の画家ら、特にドイツ人画家マックス・エルンストに多大な影響を与えたことが知られている。
【木の上で状況を静観する一匹の豹】
鋭い瞳の一匹の梟と沈む太陽。本作に描かれるのは、一匹の飢えたライオンがカモシカを捕食する場面で、妹ジュリアが前年(1904年)のサロンに出品した規模の大きなタペスリーに触発され、大画面構成による本作を手がけたとされている。
【鋭い瞳の一匹の梟と沈む太陽】 |