2007/04/22掲載
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白のシンフォニーNo.1 ― 白衣の少女1862年(Symphony in White. No1: The White Girl) 214×108cm | 油彩・画布 | ワシントン・ナショナル・ギャラリー 【ジョアンナ・ヒファーナンの表情】
ジョアンナ・ヒファーナンが手にする一輪の花。本作は当時、ホイッスラーが同棲していた愛人ジョアンナ・ヒファーナンを描いた全身肖像画で、本作において最も革新的であり最も批評の的となったのは、白地の背景に(同色である)白い衣服を着た女性を描いたという、その表現である。
【ヒファーナンが手にする一輪の花】
背景や衣服とは対照的な色彩豊かな床面。色彩の調和を重んじたホイッスラーの個性的な表現で描かれる本作から観者が受ける独特の感覚と、背景や衣服に用いられる白色の多様性・複雑性は特筆に値する出来栄えである。
【背景・衣服と対照的な色彩豊かな床面】 |