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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムアルチンボルド (Giuseppe Arcimboldo)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/07/12掲載
【全体図】
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四季≪夏≫ (Quattro stagioni Estate) 1573年
76×64cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)

マニエリスムの画家アルチンボルドの連作『四季』より、最も高い完成度を誇る≪夏≫。この≪夏≫を構成するのは、瑞々しく実る南瓜、胡瓜、莢豌豆、玉蜀黍などの夏野菜や、野苺、桜桃、葡萄、洋梨、白桃などの果物で、緑黄色と朱色の鮮やかなコントラストによって見事に表現された男の横顔は、アルチンボルドの残す数々のコラージュ的寓意画作品の中でも、特に白眉の部類に属する。本作は≪春≫と同じくマクシミリアン2世がザクセン選帝侯アウグストに進呈する為に依頼し制作された作品で、一般的には≪秋≫の対画とされている。


【桜桃と莢豌豆で構成される唇と歯】
一見グロデスクな印象すら与える桜桃と莢豌豆で構成される唇と歯。鼻を構成する胡瓜の緑黄色と対比して、より一層赤色が際立っている。また頬を構成する洋梨と白桃の瑞々しい質感と、写実的な描写力にも注目したい。
【画家が作品に残した署名】
人物の洋服を構成する藁の編み込みによって、巧みに表現されるアルチンボルドの署名。本作の周りを囲む花々は≪春≫と同様、17世紀に後補されたと考えられている。また肩の編み込みには描かれた1573年の署名も記されている。
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