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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムアルチンボルド (Giuseppe Arcimboldo)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/07/11掲載
【全体図】
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四季≪春≫ (Quattro stagioni Primavera) 1573年
76×63.5cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)

一度見たら決して忘れることのできない強い印象と、奇妙な感覚を与える、マニエリスムの画家アルチンボルドの連作『四季』より≪春≫。この≪春≫は春に芽吹く花を始めとする植物から構成され、マクシミリアン2世がザクセン選帝侯アウグストに進呈する為に依頼し、制作された作品で、連作である『四季』の四枚が全て揃う最も古いヴァージョンでもあるが、周囲の花飾りは17世紀に後補されたと考えられている。この『四季』シリーズではプラハの所蔵目録から、1563年、当時仕えていた皇帝フェルナンド1世のために制作された三組の『四季』が最も古いものとされるが、現在はウィーン美術史美術館が所蔵している≪春≫、≪夏≫、≪冬≫を残すのみである(≪秋≫や他二組は消失)。また本作は≪冬≫の対画として考えられている。


【植物で巧みに描かれる円らな瞳】
植物で巧みに描かれる円らな瞳。19世紀末から20世紀初頭にかけて世を席巻したシュルレアリストたちを大いに刺激し、驚愕させたアルチンボルドのコラージュ的手法であるが、彼らが再評価するまで、悪趣味な画家としてしか評価されていなかった。
【人物を構成する花々の細密な描写】
人物を構成する花々の細密な描写。奇抜なアイディアに目を奪われがちであるが、細部にわたり緻密に描写される植物の表現力は、当時からアルチンボルドの大きな魅力のひとつである。
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