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homeページCollection常設展示マニエリスム
Introduction of an artist(アーティスト紹介)

ドメニコ・ベッカフーミ Domenico Beccafumi
1486-1551 | イタリア | マニエリスム

16世紀初めより活躍したシエナ派の属するマニエリスムの画家。フィレンツェやローマでの滞在中にミケランジェロラファエロの作品から古典様式を、銅版画から北方の絵画を学び、シエナ独特の国際ゴシックの様式と結び付け、画家の個性となる画風を形成。その画風は複雑に入り組む講図や、深く濃厚な明暗画法などマニエリスム的な側面のほか、輝きを帯びる色彩や際立った幻想性などが大きな特徴である。生涯における殆どの活動拠点をシエナに置き、様々な実験的作品の試みを経て、かつての美の中心都市であったシエナに、再び脚光を与えた。


Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説)
【全体図】
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叛逆天使を退治する大天使ミカエル
(San Michele scaccia gli angeli ribelli) 1524-1525年
348×228cm | 油彩・板 | シエナ国立美術館

サンタ・マリア・デラ・スカラ病院旧蔵となるベッカフーミ初期の代表作『叛逆天使を退治する大天使ミカエル』。幻想的な光彩によって登場人物を浮かび上がらせることにより、壮麗でありながら神の絶対的な厳粛性をも示す本作の主題は、イスラエルの守護聖人であり、悪魔や龍など邪悪なるものと対峙し、神の剣を振るってきた神の使徒である大天使ミカエルが、叛逆をおこした天使等(サタンやベリアル)を退治する場面≪叛逆天使を退治する大天使ミカエル≫である。叛逆した天使らに神の力を振るう大天使ミカエルは、父なる神の威光により神々しいまでの輝きを放ち、それは父なる神の絶対的な存在と力を示すものであると同時に、正義による完全な勝利を表している。また下部の裸体の人物像からはミケランジェロの影響が認められ、この時代の画家が、ミケランジェロへ強く傾倒していたことを示している。

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【全体図】
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受胎告知 (Annunciazione) 1545年頃
油彩・板 | サンティ・マルティーノ・エ・ヴィットーリオ聖堂

円熟味を増し、古典へと回帰していったベッカフーミの個性が際立つ晩年期の傑作『受胎告知』。本作の主題は、大天使ガブリエルが神の意思である聖胎を聖母マリアへ告知する場面を描いた≪受胎告知≫で、ベッカフーミの大きな特徴であった奇抜な構成や表現は影を潜め、極めて古典的な構図と、内面へと迫る感情表現を取っているが、輝きを増す豊かな色彩は、まさに画家の典型を示すものである。画面上部中央に神の三位である聖霊、左部に聖胎を告げる大天使ガブリエル、右部に聖告を受ける聖母マリアを配し、画面内へ安定感のある、心地よいリズムを生み出すなど、古典主義的な思想も示されている。

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