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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムコレッジョ (Correggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/07/25掲載
【全体図】
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聖カタリナの神秘の結婚と聖セバスティアヌス
(Nozze mistiche di santa Caterina, con san Sebastiano)
1526-1527年頃
105×102cm | Oil on panel | ルーヴル美術館(パリ)

前景と背景で2つの物語が進行する、名作『聖カタリナの神秘の結婚と聖セバスティアヌス』。ヴァザーリの記述によれば、画家の友人で、モデナに住んでいたフランチェスコ・グリッレンツォーニが依頼し制作したとされる本作は、4世紀の聖女カタリナの婚姻的体験を描く≪聖カタリナの神秘の結婚≫を描いた作品であるが、その背景では聖セバスティアヌスが、その身に矢を受ける有名な場面≪聖セバスティアヌスの殉教≫が描かれるなど、主題が2つ存在している。これは、コレッジョが物語的意図を明確に示した初の作品とされている。幼子イエスと聖カタリナの婚姻を、静かに見つめる聖母マリアの姿の、暖かな光に包まれることによって輝きを放つ聖母の聖性と母性の表現は、コレッジョ作品の大きな見所のひとつである。また現カポディモンテ国立美術館が所蔵する、1518年頃に描かれた≪聖カタリナの神秘の結婚≫に比べ、本作は色彩が柔らか味を増し、この婚姻体験を、より豊かに表現している。


【婚姻を静かに見つめる聖母マリア】
幼子イエスと聖カタリナの婚姻を、静かに見つめる聖母マリアの姿。暖かな光に包まれることによって、輝きを放つ聖母の聖性と母性の表現は、コレッジョ作品の大きな見所のひとつ。

【指輪をはめる幼子イエス】
聖カタリナの指に婚姻の印である指輪をはめる幼子イエス。現カポディモンテ国立美術館が所蔵する、1518年頃に描かれた≪聖カタリナの神秘の結婚≫に比べ、色彩は柔らか味を増し、この婚姻体験を、より豊かに表現している。

【甘美の表情を浮かべる聖カタリナ】
幼子イエスから指輪を受け、恍惚と甘美の表情を浮かべる聖カタリナの姿。古くより人気が高く、数多く描かれてきた聖カタリナであるが、実在性が怪しいとして、ローマ法王庁は1969年に聖人の列から排除している。

【婚姻を祝福する聖セバスティアヌス】
幼子イエスと聖カタリナの婚姻を祝福する聖セバスティアヌス。本来ならば、この場面には登場しない聖人であるが、背景場面との関係性から例外的に聖セバスティアヌスが描かれている。

【聖セバスティアヌスの殉教場面】
背景で展開される聖セバスティアヌスの殉教場面。ローマ兵士であった聖セバスティアヌスは、殉教に向かう信者に声をかけたため、キリスト教徒であることが発覚し、杭に縛られ、その身体に無数の矢を打たれたとされている。

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