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homeページCollection常設展示マニエリスム
Introduction of an artist(アーティスト紹介)
画家人物像

ジョルジョ・ヴァザーリ Giorgio Vasari
1511-1574 | イタリア | マニエリスム

16世紀のイタリアで活躍した画家及び建築家。当時のイタリアの著名な芸術家と作品を集成した≪美術家列伝≫の著者としても広く名が知られている。その画風は誇張された人体のプロポーションや複雑な人物の動作表現、鮮やかで冷艶な色彩、難解な寓意を配するなど典型的なマニエリスム様式の特徴を示す。製陶を営むアントニオ・ヴァザーリを父にアレッツォに生まれ、フランス人ステンドグラス画家ギョーム・ド・マルシラに絵画の手ほどきを受ける。1524年、13歳の時にフィレンツェに出てルネサンス三大巨匠のひとりミケランジェロや、マニエリスム様式の先駆的存在であったアンドレア・デル・サルトの下で修行時代を送るほか、メディチ家の庇護を受け、後のトスカーナ大公コジモ1世とも交友を重ねる。1529年にローマへと移りラファエロ作品の影響を受けながらミケランジェロに倣った誇張された人体のプロポーションや複雑な人物の動作表現を用いる独自の画風を確立。以後、アレッサンドロ・ファルネーゼ枢機卿などの有力者たちと親交を重ねながら、ボローニャ、ヴェネツィア、ナポリなどで活躍した。建築家としてはパラツィオ・ヴェッキオ、ウフィッツィ宮改装、ウフィッツィ宮とピッティ宮を結ぶ通称『ヴァザーリの回廊』と呼ばれる回廊など数々の著名な建築物を手がけている。当時のイタリアの著名な芸術家と作品を集成した1550年に初版の≪美術家列伝≫は、現在も西洋美術史において最も重要な基礎資料のひとつとして重要視されている。


Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説)
【全体図】
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オリーブ山のキリスト(ゲッセマネの祈り)
(Cristo nell'orto) 1545年頃、又は1570年頃
油彩・板 | 143.5×127cm | 国立西洋美術館(東京)

16世紀イタリアの画家ジョルジョ・ヴァザーリの代表的な作品のひとつ『オリーブ山のキリスト』。金融業を営んでいた裕福なラファエッロ・アッチャイウォーリのために描かれた5点の作品のひとつであると推測される本作には、最後の晩餐を終えた神の子イエスが、キリスト十二弟子の筆頭である聖ペトロ、、イエスが弟子の中で最も愛したとされる聖ヨハネ、漁師ゼペダイとサロメの子で激しい気性からボアネルゲス(雷の子の意)と呼ばれた聖大ヤコブの三人を連れゲツセマネのオリーブ山(橄欖山)に赴き、父なる神へ自らに降りかからんとする苦難を退けるよう祈りを捧げる場面≪オリーブ山の祈り(ゲッセマネの園やゲッセマネの祈りとも呼ばれる)≫が主題として描かれている。本作では誇張された流動的な人物の配置や身振り、鮮やかでありながら冷たさも感じられる色彩などヴァザーリの画風である典型的なマニエリスム様式の特徴が良く示されている。

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