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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムコレッジョ (Correggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2004/09/12掲載
【全体図】
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聖母子と聖ヒエロニムス, マグダラのマリア(昼)
(Madonna col Bombino e san Gerolamo e santa Maddalena (Giorno))
1527-28年
205×141cm | Oil on panel | Galleria Nazionale, Parma

エミリア派の巨匠コレッジョの代表作『聖母子と聖ヒエロニムス, マグダラのマリア』。イル・ジョルノ(昼)とも呼ばれる本作は、地面、もしくは床に座り謙譲の意を表す、祭壇画の典型主題≪聖家族 -謙譲の聖母子-≫の聖母子像に、キリスト教の聖人で、ラテン教会 四教父のひとり聖ヒエロニムスが共に描かれたのが大きな特徴。パルマにあるサントニオ聖堂の家族祭壇画のために1523年プリセイデ・コッラより発注され描かれた。また本作は翌年制作された『羊飼いの礼拝』の対画と推定されている。本作の大胆な構図や類稀な感覚による彩色の配置など注目すべき点は多々あるが、特に人物の甘美性は特筆に値する。聖母マリアの母性や品格、聖性を感じさせる表現はもとより、娼婦であったが、その悔いを改め、キリストの足に香油を塗ったとされる1世紀キリスト教の聖女マグダラのマリアの恍惚に満ちた表情や聖母の右隣に配された生誕を祝福するために地上へ降り立ち、聖なる書物の中身をキリストに見せる神の使者天使の端整な描写は画家の全作品の中でも白眉の出来栄えである。

関連:対画 羊飼いの礼拝≪ラ・ノッテ(夜)≫


【聖母マリアと幼子キリスト】
幼子イエス・キリストに慈しみにあふれる笑みを浮かべる聖母マリア。盛期ルネサンス以来、このように慈愛に満ちた表情の聖母子が数多く描かれるようになった。

【マグダラのマリア】
娼婦であったが、その悔いを改め、キリストの足に香油を塗ったとされる1世紀キリスト教の聖女マグダラのマリア。キリストの御足を見つめるその表情は恍惚に満ちている。

【祝福する天使】
生誕を祝福するために地上へ降り立ち、聖なる書物の中身をキリストに見せる神の使者天使の姿。この幼き姿の天使は画家の作風らしく、非常に端整な顔立ちで描かれている。

【幼児聖ヨハネ】
キリストの洗礼をおこなったとされる預言者(説教師)聖ヨハネ。聖家族が主題の場合、聖ヨハネはキリストの姿と同じく幼児の姿で描かれた。

【聖ヒエロニムス】
ライオン(該当人物より下部)を伴い、聖母子の傍らに立つキリスト教の聖人ヒエロニムス。絵画では、通常ヒエロニムスは半裸の苦行者、もしくは書斎の学者か枢機卿の姿で描かれた。

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