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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムパルミジャニーノ (Parmigianino)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/07/23掲載
【全体図】
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聖母子と聖ザカリヤ、マグダラのマリア、幼児聖ヨハネ
(Madonna col Bambino, san Zaccaria, la Maddalena e san Giovannino) 1530年頃 | 73×60cm | 油彩・板 | ウフィツィ美術館

ウフィツィ美術館が所蔵する、パルミジャニーノの代表作のひとつ『聖母子と聖ザカリヤ、マグダラのマリア、幼児聖ヨハネ』。主題は聖母マリアと幼子イエスの聖母子を中心に、諸聖人を配する≪聖会話≫であるが、祭壇画の典型とは言いがたいマニエリスム独特の雰囲気と、能動的な人物の動作が際立つ、パルミジャニーノ作風がよく現れている。特に画面最前面へ配される聖ザカリヤの存在感と、戯れる幼子イエスと、幼い洗礼者聖ヨハネの表現は、画家の全作品の中でも特に優れたものとして、批評家や研究者たちの意見は一致している。また本作は、その完成度の高さから、幾多の画家によって多数の模写が描かれた。パルミジャニーノの作風らしく、聖母マリアはあくまでも流麗かつ繊細に描かれ、その表現は、聖性を示すというより、人間の理想美を示している。また能動的に動作の洗礼者聖ヨハネと受動的な幼子イエスとの姿は、後の二人の関係性を示していると考えられる。画面左端に配される娼婦であったマグダラのマリアが、成長したキリストの前でその罪を悔い、その御足に香油を塗ったとされることから、香油はマグダラのマリアを描く際の持ち物として、広く描かれるモティーフとなった。


【優雅で聡明な聖母マリアの姿】
厳しい明暗法によって描かれながらも優雅で聡明な聖母マリアの姿。パルミジャニーノの作風らしく、聖母マリアはあくまでも流麗かつ繊細に描かれ、その表現は、聖性を示すというより、人間の理想美を示している。

【じゃれ合う幼子イエスと洗礼者聖ヨハネ】
子供らしく優美にじゃれ合う幼子イエスと、幼い姿の洗礼者聖ヨハネ。能動的に動作の洗礼者聖ヨハネと受動的な幼子イエスとの姿は、二人の関係性を示していると考えられる。

【香油を持つマグダラのマリア】
端正な出で立ちで香油を持つマグダラのマリア。娼婦であったマグダラのマリアが、成長したキリストの前でその罪を悔い、その御足に香油を塗ったとされることから、香油はマグダラのマリアを描く際の持ち物として、広く描かれるモティーフとなった。

【圧倒的な存在感を示す聖ザカリヤ】
画面前方で、圧倒的な存在感を示す聖ザカリヤ。ジョヴァンニ・ベッリーニの傑作『サン・ザッカリア祭壇画』でも有名な、サン・ザッカリア聖堂は、この聖人から名付けられた。

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