2008/06/03掲載
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真珠の女(Femme à la perle)1858-68年頃70×55cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ) 関連:レオナルド・ダ・ヴィンチ作 『モナ・リザ(ジョコンダ)』 秘められた強い意思を感じさせる瞳の表情。コローが死去するまで手放さず客間に飾っていたことからも、画家自身、非常に重要視していたことをうかがい知ることができる本作は、画家の自宅の近所に住んでいた古織物商の娘ベルト・ゴールドシュミットをモデルに、女性の上半身像を描いた作品である。
【強い意思を感じさせる瞳の表情】 色数を抑えた褐色的な色調・色彩。全体の姿態とそこから醸し出される雰囲気は非常に気品高く、女性的な(曲線的)柔らかさと優美性に溢れており、コロー独特の色数を抑えた褐色的な色調・色彩による対象表現と驚くほどの調和を示している。
【色数を抑えた褐色的な色調・色彩】 右手を上にして組まれる両腕。寸法を始め、やや斜めに構えるモデルの姿態や右手を上にして組まれる両腕など本作は明らかにルネサンス三大巨匠のひとりレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作『モナ・リザ(ジョコンダ)』から着想が得られている。
【右手を上にして組まれる両腕】 |