Description of a work (作品の解説)
2006/07/09掲載
Work figure (作品図)
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キリストの埋葬

 (Deposizione nel sepolcro) 1440年頃
38×46cm | テンペラ・板 | アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)

フラ・アンジェリコが手がけた宗教画を代表する作品のひとつ『キリストの埋葬』。偉大な芸術家の庇護者でもあったコジモ・ディ・メディチの依頼によりサン・マルコ修道院の為に制作された、画家随一となる聖会話作品の傑作『サン・マルコ祭壇画』の中央プレデッラ部分として制作された本作は、磔刑に処され死したイエスの亡骸がニコデモやアリマタヤのヨセフ、聖母マリアを始めとする諸聖人らによって埋葬される場面≪キリストの埋葬≫を主題とする作品で、『サン・マルコ祭壇画』下部中央に配された≪キリストの磔刑≫に図応したものである。中央に死したイエスの亡骸と、それを支えるニコデモ、左にイエスの亡骸に寄り添う聖母マリア、右にイエスの御手に口づけするアリマタヤのヨセフを配し遠近法を用いた単純で明快な構図によって、死したイエスの肉体の尊厳と聖性を示し、アンジェリコ特有の色彩によって静寂を感じさせる静謐な雰囲気が画面全体を支配している。


【全体図】
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死したイエスの亡骸と、それを支えるニコデモ。本作は『サン・マルコ祭壇画』の中央プレデッラ部分として制作された本作は≪キリストの埋葬≫を主題とする作品で、『サン・マルコ祭壇画』下部中央に配された≪キリストの磔刑≫に図応したものである。



【死したイエスの亡骸とニコデモ】
イエスの亡骸に寄り添う聖母マリア。本作の主題≪キリストの埋葬≫は磔刑に処され死したイエスの亡骸がニコデモやアリマタヤのヨセフ、聖母マリアを始めとする諸聖人らによって埋葬される場面である。



【イエスの亡骸に寄り添う聖母マリア】
イエスの御手に口づけするアリマタヤのヨセフ。単純で明快な構図によって、死したイエスの肉体の尊厳と聖性を示し、アンジェリコ特有の色彩によって静寂を感じさせる静謐な雰囲気が画面全体を支配している。



【口づけするアリマタヤのヨセフ】

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