2004/09/23掲載
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聖母被昇天(Assunta) 1516-1518年690×360cm | 油彩・板 | Santa Maria Gloriosa dei Frari
天に召されてゆく聖母マリア。聖母被昇天とは通常、聖母の死後、三日目に起こったとされているが、聖母被昇天までの三日間について、聖母は死んだのではなく、眠っていたとされる説も存在している。
【天に召されてゆく聖母マリア】
聖母の魂を受け入れる神。聖母被昇天を主題とする場合、通常天に召される聖母マリアは上方を見上げている姿で描かれ、本作では聖母が特異な存在であることを示すため、その視線の先には、万物の父なる存在である神を配している。
【聖母の魂を受け入れる神】
天に召されてゆく聖母マリアの姿を見上げる使徒たち。聖母被昇天では伝統的に、画面の下部へ空になった聖母マリアの墓の周りに集まる使徒を描くのが基本とされている。
【聖母の姿を見上げる使徒たち】 |