2009/07/12掲載
■
東側から見るクロイツ聖堂の残骸(ドレスデンの十字架教会の廃墟)(Resti dekka Kreuzkirche da est) 1765年 80×110cm | 油彩・画布 | ドレスデン国立絵画館
プロイセン軍によって破壊された聖十字架教会(クロイツ聖堂)の姿。本作はベルナルド・ベロットにとって二度目の滞在となったドレスデンのゴシック様式によるシンボル的な教会≪聖十字架教会(クロイツ聖堂)≫を再建するために解体(取り壊し)している現場を描いた作品である。
【破壊された聖十字架教会の姿】
教会の前に山積みされた残骸。正確ながら観る者への印象も計算された構図展開や構成要素の配置、絶妙な空間処理、詩情性を感じさせる曇り空の微妙な光彩表現なども本作の大きな見所のひとつである。
【教会の前に山積みされた残骸】
解体作業をおこなう人々の逞しい姿。本作に描かれる再建のための教会解体の情景は、当時の様子をありありと伝えるだけでなく、破壊と再生という詩情性や、ドレスデンで暮らす人々の逞しい生命力すら見出すことができる。
【解体作業をおこなう人々の逞しい姿】 |