2008/10/16掲載
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愛の泉(La Fontane D'Amour) 1780-84年頃64×56cm | 油彩・画布 | ウォーレス・コレクション
愛の泉に駆け寄る若い男女。画面中央に花の冠を被った若く美しい一組の男女が寄り添いながら、枯れることの無い泉(永遠の象徴)に駆け寄る姿が活き活きと配され、男の方は愛を司るエロス(アモール)の差し出す黄金の杯に口をつけようとしている。
【愛の泉に駆け寄る若い男女】 若く美しい女の艶やかな姿態。画面の最も手前に描かれる若い女は、今がその美しさの最盛期であることを示すかのように明瞭で輝くような光が照らされており、女の瑞々しい肌の質感やしなやかな姿態を鮮明に映し出している。
【若く美しい女の艶やかな姿態】
黄金の杯を差し出すエロスたち。≪愛≫を主題とした作品の性格上、本作はフラゴナールの妻の妹(かつ画家の弟子)であり愛人関係にもあったと推測されているマルグリット・ジェラールとの関連性が予てから指摘されている。
【黄金の杯を差し出すエロスたち】 |