【ロマン主義 -The Romantic Movement-】
18世紀末から19世紀にかけ欧州各地で生じた、反合理主義的、主情主義的、神秘主義的傾向の総称で、古典主義の対置とされる。恐怖や不安、絶望など人間の負の感情の高ぶりや社会的な事件、死や病への態度、犯罪性、狂気性、異常性を顕著に表現する。また色彩においても叙情性や抽象性を感じさせる描写が特徴的である。スペインではゴヤが重要な先駆的役割を成す一方、ドイツではナザレ派へと受け継がれるべく展開し、イギリスではターナーを始めとする画家が風景表現に大きな影響を与え、フランスでは本主義からバルビゾン派に継承されていった。
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代表画家:
ゴヤ、
グロ、
ジェリコー、
ドラクロワ、ブレイク、
ターナー、
コンスタブル、フュースリー等